つつじは4月中旬が見頃と聞いていたので、満開のつつじは見ることが出来なくても遅咲きのつつじを期待して出かけた。 いつもなら全山真っ赤に染める久留米つつじは、花柄のかけらもなく鮮やかな新芽の園と化していた。
	今年は異常気象の影響で、久留米つつじはほとんど咲かなかったと 公園側では説明していたが、昨年来の異常気象がこんなところにも 影響しているのかと、改めて思い知らされた。 でも、平戸つつじが所々にその美しい姿を残していたので、つつじと美しい海岸線の絶妙のコントラストを楽しむことが出来た。 対岸に見える島影は、平戸島である。
	西海国立公園の代表的な九十九島の景観、中でも、ここ鹿町町長串山公園から眺める島々は、北九十九島と呼ばれる大小２００余の島々から成る景観は訪れた人々の足を釘付けにしてしまう。
	咲き誇る平戸つつじと周囲の鮮やかな緑の森に囲まれ、海岸線から吹き上げる心地よい風に酔いしれながら九十九島の壮大なパノラマを眺めていると、時の経つのを忘れてしまう。